考える外科医

漫画の怪我考察

【外傷外科医が考察】チェンソーマンの“捧げたらほぼ詰む臓器”――現実の「即死ライン」を整理する

導入:じゃあ逆に「捧げたらほぼ詰む」臓器ってどれ?前回は「条件が整えば生存可能な臓器」を整理しました。今回は逆です。“そこをやられたら、現実では短時間で詰みやすい”=外傷外科医が言うところの 即死ライン / 早期致死ラインチェンソーマン世界...
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【外傷外科医が考察】チェンソーマンの“身体を捧げる契約”――現実ならどこまで生存可能?

導入:チェンソーマンの「捧げ物」、現実なら何が起きる?チェンソーマンといえば、独特な世界観とスピード感で人気の作品ですよね。現在も連載が続く中で「この先どうなっていくんだ……」と毎回ざわつかされるのも、この漫画の魅力だと思います。その中でも...
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【外傷外科医が考察】コナン第3巻「自作自演の太もも刺創」は成立する?――“四肢=安全”は大誤解、大腿は危険地帯

導入:結構やばい「太ももを刺す」という選択久しぶりにコナンを読み返してみると、色々と思う事があり、コナンの怪我解説第3弾になります。『名探偵コナン』第3巻、豪華客船「旗本号」で起きた連続殺人事件。停電の混乱に乗じて、ある登場人物が「右大腿部...
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【外傷外科医が考察】コナン第1巻の「氷の包丁自殺」は成立する?――背部“正中”刺創は背骨で止まる問題

導入:あのトリック、外傷外科医的にいちばん気になるのは「刺さる場所」『名探偵コナン』第1巻の序盤(「アイドル密室殺人事件」)。氷に包丁を刺して固定し、被害者が背中からそこへ飛び込むことで、自殺を他殺に見せかけるトリックが描かれます。外傷外科...
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【外傷外科医が考察】頭を殴られて“出血だけ”でも危ない?—『名探偵コナン』第1話 工藤新一の頭部挫創

最初に:コナンという“国民的推理漫画”の凄み『名探偵コナン』といえば、言わずと知れた国民的推理漫画。100巻を超えてなお新しいトリックが生み出され続けるのは、驚異的な創作体力だと敬服しています。物語の鍵を握る「黒の組織」との対決も、いよいよ...
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【外傷外科医が考察】るろ剣:剣心vs蒼紫「喉の一撃」で失神は起きる?――鈍的前頸部打撲と“遅れて詰む気道”の怖さ

作品へのひとこと:るろ剣といえば、ジャンプを代表する“刀の漫画”『るろうに剣心』は、週刊少年ジャンプを代表する金字塔。実写映画や新作アニメも話題になりましたね。個人的には四乃森蒼紫のあのトレンチコート風の装束と、スマートな戦闘スタイルが大好...
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【外傷外科医が考察】ゴールデンカムイ“ヒグマ外傷”を医学的に読む――なぜ「顔面崩壊」は不可避なのか?

導入:その「痛そう」には、医学的根拠がある『ゴールデンカムイ』。明治末期の北海道を舞台にしたこの作品で、死刑囚や軍人に匹敵する“脅威”として描かれるのが「ヒグマ」です。特に単行本2巻などで描かれるヒグマ襲撃シーン。1人は顔面が剥がれ、もう1...
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【外傷外科医が考察】「不死身の杉本」は本当に死なないのか?――左頸部銃創から考える“首を撃たれても動ける”理由

導入:首を撃たれても平然と動く「不死身の杉本」『ゴールデンカムイ』第1巻。日露戦争の激戦地で、主人公・杉本佐一は敵の銃撃を受け、左の首を撃ち抜かれます。普通なら即死、あるいは戦闘不能になりそうな大怪我です。しかし彼は、その直後も鬼神の如く戦...
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【外傷外科医が考察】サクラの“直”心臓マッサージはアリ?――ナルト心停止の救命処置

導入:あのシーンを“外傷外科”の視点で徹底解説第四次忍界大戦のクライマックス。読者が絶望したのは、マダラによってナルトの中の九尾(クラマ)が抜かれ、心停止してしまうあの瞬間です。サクラは「私がいる限り、簡単には死なせない」と言い放ち、ナルト...
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【外傷外科医が考察】ルフィはなぜ助かった?――クロコダイルの“フック貫通”

導入:あの名シーンを“外傷外科”の視点で徹底解剖アラバスタ編。誰もが息を飲んだのは、クロコダイルのフックがルフィの左胸を「がっつり」貫通するあの瞬間です。ルフィは血を吐き(喀血)、砂地に倒れましたが、手術の描写なく復帰し、その後クロコダイル...